関東地方の梅雨開けまでにはもう少しですね。
今年は日照時間が短く、体がだるい、頭痛がする等、体調を崩されている方も多いと思います。
外出機会も少なく、運動不足も重なり、さらに体調を崩す原因になります。
そんな環境では汗をかく機会も少なくなります。
いよいよ梅雨開けになり暑くなると、汗をかく機能が重要になります。
前回でも触れましたが、汗の体温調節機能が熱中症予防になります。
汗は、まず血液から前駆汗と言う汗の原液がつくられ、この段階では塩分やミネラルなどいろいろなものが含まれています。
このまま汗となって体外で排出されると、体に必要な塩分、ミネラルまで失われますが、次に曲導管(汗となって分泌される管につながる管)で塩分、ミネラルが再吸収され、余分な成分を含まない、ほぼ水の状態になっていきます。
発汗習慣がない人はこの濾過機能が低く、塩分やミネラルを多く含んだ汗になってしまいます。
よく言われる「ねばねばした悪い汗」です、多量の塩分が失われますので熱中症の危険も高くなります。
暑さへ身体が慣れることで汗の分泌機能が高まり、濾過がしっかりできるので、塩分やミネラルが曲導管を通る間に吸収されて、水に近い「さらっとした良い汗」が出るようになります。
私たちの身体は、繰り返し暑い負荷が身体にかかると暑さへの耐性が高くなると言われています。
暑さに慣れると「汗の分泌機能が高まる」「汗の塩分濃度が低くなる」そして「体温の上昇が少なくなる」「心拍数の増加が軽減される」のメリットが期待されます。
汗の分泌機能を高めるには「入浴で汗をかく」「運動で汗をかく」が効果的です。
梅雨が明ける前に、少しづつ「入浴」「運動」で汗をかき、暑さに体をならしていきましょう!