前回は冷え性と毛細血管の関係についてお話しました。
毛細血管の役割は全身のあらゆる細胞に必要とする栄養素を届け、代わりに二酸化炭素や老廃物を回収する物流網の役割を担っています。
他にも体の働きを調節するホルモンや、病原菌や異物の侵入を防ぐ白血球などの免疫細胞を運ぶ役割もあります。
毛細血管にはこのような役割がありますので、前回のお話のように年齢と共に毛細血管が減少すると、冷え性に限らず栄養素や酸素の供給、老廃物の回収が滞ることで、身体、免疫機能、臓器の働きが低下し、様々な体調不良を起こす要因となるとともに、新陳代謝も鈍くなり、シワやシミ、白髪、抜け毛が増えるなど見た目にも影響します。
お気づきだと思いますが、毛細血管を増やすことは健康で年を重ねても若々しく見え、アンチエイジングにもつながり、健康寿命を延ばす近道といえます。
それから血管そのものの血管力、血管年齢と言う言葉も耳にすることが多いと思います。
血管の若々しさ(血管のしなやかさ、なめらかさ、詰まったり破れたりしない健康な血管)を表します。
血管の老化は生活習慣の影響も多いですが、運動をすることで血管を若返らせるNO(一酸化窒素)が出るそうです。
NOの主な働きは、血管を拡張する、血栓を作りにくくし、血液をサラサラにする、血管の炎症を抑える等です。
このNOは筋肉を動かすことで血流が加速すると多く産生されるそうです。
あまり負荷をかけない簡単な筋トレ(特に腹筋、背筋、下半身、そして第二の心臓と呼ばれるふくろはぎ)と有酸素運動が効果的なようです。
前回と同様に簡単な筋トレと有酸素運動で毛細血管を増やし、血管年齢を若返らせて、健康で若々しい身体を目指しましょう!