古い情報になりますが2年前の「平成29年厚生労働白書」の中で報告された「リスク要因別の関連死亡者数」では1番の死亡のリスク要因が喫煙で死亡者12.8万人、2番目が高血圧で同じく10.3万人、そして運動不足が3番目のリスク要因で死亡者5.2万人と報告され、続いて4番目に高血糖、5番目に塩分の高摂取と続きます。
運動不足の場合は、これが原因(リスク要因)となり循環器疾患、悪性新生物(腫瘍)、糖尿病等の病気になり死亡に至る方が多いそうです。
※これらの数字は2007年の非感染疾患と障害による成人死亡数(96万件)から予防可能な危険因子別に死亡数を推計したものだそうです。
つまり、運動不足は病気になる3番目に多い原因になるということです。
上記は古い情報ですが、在宅勤務が増え、身体を動かす機会が少なくなった昨今は気になる情報です。
在宅勤務においても家事等で比較的に上半身は動かしますが、今までの外出、通勤等で歩くことが運動となっていた下半身は在宅勤務により運動量が大幅に減っていると思われます。
また在宅勤務で座ったままの時間も長くなっていると思います。
座っている時間が長い生活は、心臓病、脳卒中、高血圧、糖尿病等による死亡のリスクになると言う研究もあるそうです。
以前にもお伝えしましたが、脚の筋肉は身体の筋肉の約7割を占め、その中でも「ふくろはぎ」は第2の心臓とも呼ばれ下半身の血液を心臓に向けてポンプのように送り出す役割があります。
座ったままの時間が長い、歩く時間が減ると脚の筋肉も弱り、「ふくろはぎ」のポンプ作用もにぶり、血流も悪くなり、代謝機能が低下するために病気のリスクが高まると思われます。
座る時間が長い時は30分に1回程度は立ち上がり、運動不足解消の意味でもその場でスクワット、かかとの上げ下ろしを行い「ふくろはぎ」を動かすことも良いと思います。
血流も良くなりスッキリ感を感じられると思います。