筋肉は加齢とともに必ず衰えていきます。
特に脚の筋肉は30代の筋肉量と比較し80代になると約半分になると言われています。
身体の中でも一番必要な筋肉ほど加齢の影響を強く受けるという傾向がある為、脚は立つ、歩くと重要な筋肉なので影響を受けやすいようです。
脚の筋肉の中でも内もも(内転筋)は太もも(大腿四頭筋)と比較して忘れられがちです。
この内転筋には「脚を閉じる」、「まっすぐな脚にする」、「骨盤を支える」の役割があります。
太もも外側の筋肉と内ももの筋肉のバランスが崩れるとO脚の原因になり姿勢にも影響を与えます。
内転筋が骨盤を支えることで、効率よく安定した歩行をも助けています。
この骨盤を支える筋肉が衰えると「ぽっこりお腹」の原因の一つにもなります。
つまり、この忘れらがちな内転筋を鍛えることで姿勢も良くなり、まっすぐな脚にもなり、骨盤の歪み、ぽっこりお腹の予防が期待できます。
そして、まっすぐバランスの良い脚は膝への負担も軽くなります。
家でも出来る内転筋のトレーニングとして「ワイドスクワット」をご紹介します。
1. 両足を肩幅より1.5~2倍程度に開き、つま先は少し外側に向け、真っ直ぐ立ちます。
2. 胸を張り背筋を伸ばしたまま、腰を中心にイスに座るようなイメージで真っ直ぐゆっくり身体を沈めます。
3.太ももが床と並行(膝の角度は90度程度)になったら3秒程度のそのまま我慢します。
  (内ももが辛い感じがあると思います。)
4.我慢したらゆっくり身体をもとに戻します(立ち上がります)。
※腕は前で組む、前に真っ直ぐ伸ばす、または500ml程度のペットボトルを持ち腕を下げた状態で行うとバランスがとりやすいです。
出来る範囲で10回程度を繰り返し、2~3セット程度を行いましょう。  
内転筋は鍛えることで太くなるのでは無く、引き締まる筋肉ですので脚がスッキリ見えてくると思います。