カタールの首都ドーハで、中東では史上初となる世界陸上が開催されています。TV放映が深夜から早朝にかけての時間帯で、連日寝不足の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

大会3日目、男子100m決勝が行われました。日本選手はあと一歩という結果でしたが、来年の東京オリンピックでは

「暁の超特急」吉岡隆徳さん以来の決勝進出に大変期待が持てそうです。

 

結果はスタートから飛び出した23歳のクリスチャン・コールマン選手がそのまま加速に乗り9秒76で圧勝しました。

でも、私の目は2位になったジャスティン・ガトリン選手に釘付けになっていました。「37歳で9秒89・・・、凄い」と。

 

さて、皆様は宮崎秀吉さんをご存知ですか。92歳で陸上競技を始め、2010年に100m(100-104歳の部)で29秒83の

世界新記録を樹立し、2015年には100m(105-109歳の部)で42秒22、砲丸投3m25の世界記録をマーク。

世界最高齢スプリンターとしてギネス世界記録に認定されましたが、残念ながら今年の1月にお亡くなりになられました。

 

ガトリン選手が超人なら宮崎秀吉さんも超人、と一言で片づけるのは簡単です。でも、その裏にはたゆまぬ自己管理と

日々の着実なトレーニングがあるに違いありません。何歳になっても生きがいや夢をもって挑戦していくことの素晴らしさ、尊さをを改めて考えさせられた100メートル決勝でした。