6月2日からジムを再開し、1か月が経過しました。「あっという間の1カ月間だったな」というのが正直な感想です。久しぶりにお会いした会員の皆様も、ほとんどお変わりなかった方、少しふっくらされた方、体調が今一つすぐれなかった方など様々でした。そんな中で、一番体調が悪かったSさん(70代・女性)のケースをご紹介させていただきます。


6月初めのセッションに来られた時は少し元気が無さそうでした。体をほぐすためエアロバイクに10分乗っていただいた後、軽い動的ストレッチを行っていた時に「呼吸が苦しくて頭が痛い」と言われました。正直「えっ」とびっくりしました。今までこんなことを言われたことが一度もなっかったからです。すぐにゆっくりと深呼吸していただき、その後はペアストレッチに切り替えてセッションを終了いたしました。マスクをつけての運動で軽い酸欠になったものと思われました。


翌週のセッション時も体調はあまり良くなっていないようでしたので軽い運動に留めて様子を見ることにしました。ご本人も心配されていましたが「少しずつ体を動かしてあせらずに体調が戻ってくるのを待ちましょう。」と元気づけてお帰り頂きました。


6月3回目のセッション時には「昨日、仕事中に腰を痛めて、今朝も痛むので今日はお休みしようと思たのですが・・・」と浮かない表情でジムに来られました。どのような状況で腰が痛くなったかを聞いた上で、急遽メニューを腰痛対応に切り替えてセッションを行いました。まずは骨盤、肩甲骨周りの硬くなっている筋肉をしっかりとストレッチした上で、特に弱くなっていると考えられた腹部(特に腹横筋や下腹部)をポイントにハーフカットのストレッチポールを使ってしっかりと刺激を入れました。その後、大殿筋と内転筋群に刺激を入れ、最後にペアストレッチを行いました。「少し楽になりました」とほっとした表情でお帰りになられました


6月最後のセッション時は元気にジムに来られました。「腰痛どうなりましたか」と尋ねると「そういえばすっかり忘れていました。全く問題ありません。ありがとうございました。」とニコニコ話されました。体も、しっかりと体幹に力が入るようになっていたので、通常通りのトレーニングメニューを消化していただきました。「体、戻ってきましたね」と言うと、「そうですね、おかげさまで」といつものSさんでした。


「今は、長い外出自粛生活の後ということに加え、温度差が激しく、また高温多湿という体調管理には大変難しい時期ですが、しっかりとやることをやれば必ず体調は戻ってきます。」と会員の皆様を励ましながら日々のセッションを行っています。