お客様がトレーニングを始めるに当たって最初にウォーミングアップを行います。エアロバイクを使って10分程度の有酸素運動を体が温まり、少し汗が出る程度の強度で行っていただいています。この間に、お客様と会話をしながらその日の体調やメンタル面での状態を確認させていただいています。つまり、お客様と十分会話のできる強度で行う、ということがポイントです。

 

それではお客様と十分会話ができるとはどの程度の強度でしょうか。目安になるのが心拍数です。私は最大心拍数の60%~70%程度を目安にしています。これは軽いジョギング程度の心拍数に相当します。

 

ところで最大心拍数はどうすれば計算できるのでしょうか?広く普及している簡単な方法として「220-年齢」という計算式があります。その後、テキサス大の田中弘文教授が「208-0.7×年齢」という精度の高い公式を考案されました。私は、この田中教授の公式に当てはめお客様ごとの最大心拍数を計算し、目的の心拍数を決めています。

 

ウォーミングアップはあくまで筋トレ前の準備という位置づけですので、頑張りすぎないようにさせていただいています。身体が疲れるまで行うとその後の筋トレなどトレーニングの質が下がってしまうということになりかねないからです。特に基礎代謝を引き上げて脂肪を減らしていくことをトレーニングの目的とされている場合は、筋トレ前の頑張りすぎる有酸素運動にはあまりメリットがない、ということをお伝えさせていただいています。

 

体が温まったところで、いよいよトレーニング開始です。

(次回に続く)