ダイエットには「代謝」と言う言葉がつきものですね。
「代謝が悪いから太るんだよ」なんてよく耳にします。
そもそも代謝とは、摂取した食物の栄養素を分解して身体活動に必要なエネルギーに変換を行い利用することです。
代謝には基礎代謝、活動代謝、食事誘発性熱産生の3つがあります。
よく耳にするのは基礎代謝だと思います。
基礎代謝は生命を維持するために必要なエネルギーのことで、寝ているときや座ってじっとしているときにも消費され、1日に消費される活動代謝、食事誘発性熱産生と合わせたエネルギー消費量の約6割になります。
つまり、この約6割を占める基礎代謝が上げると効率的にエネルギーを消費しやすくなると言えます。
活動代謝とは身体を動かすことによって消費されるエネルギーのことでエネルギー消費量の約3割、食事誘発性熱生産は食事したものの消化に使われるエネルギーのことで約1割になります。
残念ながら一番エネルギーを消費する基礎代謝は男女ともに10代半ばから後半にピークに達し、その後は年齢とともに低下していきます。
10代で基礎代謝がピークとなる理由は成長期の身体の発育のために多くのエネルギーが必要とされるからです。
また、歳とともに傷の治りが遅くなった、疲れがとれなくなったと感じる方も多いと思いますが、これも若い頃と比較して基礎代謝が低下してきたことが原因です。
もし、若い頃と同じような食事を行っていたら、基礎代謝が低下しているのでエネルギーを消費しきれずに脂肪となって蓄積されます。
年齢を重ねても基礎代謝の高い人は、体温が高く血の巡りも良く、老廃物が溜まりにく、若い頃と変わらず年相応の体調不良、肥満、体力低下に悩まされることも少ないようです。
基礎代謝が低下する原因は年齢と共に減る筋肉量、またダイエット目的の食事制限、睡眠不足による睡眠時に分泌される成長ホルモンの減少も考えられます。
つまり、筋肉量が減らないように筋トレを行い、適度な食事を行い、しっかり眠ることで基礎代謝の低下を防ぐことが出来ます。
5年後、10年後も元気に過ごせるように、適度な運動、適度な食事、十分な睡眠、規則正しい生活を行いましょう!