年齢を重ねるごとに健康診断の結果が気になり始める方は多くいらっしゃるかと思います。
中でも暴飲暴食や運動不足が原因とされる糖尿病は、悪化すると恐ろしい合併症を引き起こす現代の国民病でもあります。
そんな中、インターネットや身近な噂で「糖尿病が痩せたら治った」という話を耳にして、「本当にそんな簡単に治るの?」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本記事では、糖尿病へのダイエットの効果や、肥満との関係性、食事・運動のポイントについて解説していきます。
糖尿病が痩せたら治った?真相を調査

「健康診断で血糖値の高さを指摘されたけれど、ダイエットして痩せたら糖尿病は治るの?」という疑問を持つ中高年の方は少なくないでしょう。
結論からいうと、糖尿病は「痩せたら完全に治った(元通りの体質に戻った)」と言い切れる病気ではありません。
しかし、痩せることによって健康な人と変わらない状態を維持することは十分に可能です。
糖尿病は完治する病気ではない
医学的に、一度発症した糖尿病が「完治」することはないとされています。
中高年に多い2型糖尿病は、遺伝的な体質に加えて、長年の生活習慣の乱れによって、血糖値を下げるホルモンである「インスリン」の分泌量が減ったり、効き目が悪くなったりすることで起こります。
そのため、「糖尿病が痩せたら治った」と表現するのは、医学的には不正確です。
しかし、食事や運動、減量によって血糖値を正常範囲にコントロールし、薬が不要になる状態(=寛解〈かんかい〉)に導くことは可能です。
中でも初期の糖尿病の方は、生活習慣の改善によって「治った」と感じられる可能性があるでしょう。
なぜ痩せると血糖値が下がるのか?
「糖尿病が痩せたら治った」と言われることには、インスリンが関係しています。
内臓脂肪が多い体では、脂肪細胞からインスリンの働きを邪魔する悪玉物質が分泌されるため、インスリンが出ていても細胞が糖をうまく吸収できず、高血糖になってしまいます。
ダイエットをして脂肪が減ると、この邪魔者がいなくなるため、インスリンが本来の力を発揮できるようになり、血糖値が自然と下がっていく仕組みです。
糖尿病にダイエットは効果的?

「糖尿病が痩せたら治った」という表現は寛解を意味する、とお伝えしましたが、糖尿病の予防・改善においてダイエットは極めて重要です。
現在の体重の「3〜5%」または3〜5kg減らすだけでも、血糖値や血圧の数値が大きく改善することが分かっています。
減量に成功して血糖値が安定すれば、現在処方されている薬の量を減らしたり、最終的には服薬を卒業できたりする可能性も高まります。
ただし、間違ったダイエットは筋肉を減らし、糖尿病をかえって悪化させるリスクがありますので、過度な食事制限は行わないようにしましょう。
40代~50代・中高年の方におすすめのお腹痩せの方法は以下の記事をご参照ください。
糖尿病と肥満の関係

糖尿病と肥満には深い関係がありますが、単に体重が重いことだけが問題ではありません。
ここでは、中高年になるほど蓄積しやすい特定の脂肪のリスクと、一見太っていない人にも潜むリスクについて見ていきましょう。
2型糖尿病の最大の引き金となる「内臓脂肪」
糖尿病のリスクを高める最大の敵は、お腹の周りにつく「内臓脂肪」です。
中高年になると、代謝の低下により若い頃に比べて内臓脂肪がつきやすくなりますが、「体重は変わらないのに、お腹だけがポッコリ出てきた」という方は要注意です。
ぽっこりお腹に蓄積した内臓脂肪こそが、インスリンの働きを低下させ、糖尿病を引き起こす大きな原因となっています。
中高年に急増する「隠れ肥満」
「自分は痩せ型だから、糖尿病が痩せたら治った、なんて話は関係ない」と思っている方も油断は禁物です。
近年、見た目や体重は標準でも、体脂肪率が高く中身は肥満という「隠れ肥満」が急増しています。
隠れ肥満は、加齢に伴って筋肉量が減少し、その分だけ脂肪が増えている状態です。
筋肉は血液中の糖を消費・貯蔵する重要な組織であるため、筋肉が減って脂肪が増えると、痩せて見えていても糖尿病のリスクは高くなります。
糖尿病改善・予防の食事療法

糖尿病の食事療法は、単に食べる量を減らすだけのものではありません。
血糖値の急上昇を抑え、筋肉を維持するために今日からできる3つの食事原則を紹介します。
血糖値の急上昇を防ぐ「ベジファースト」
糖尿病予防のためには、食事の際に野菜やキノコ、海藻類から食べ始める「ベジファースト」を意識しましょう。
食物繊維を先に胃腸へ送り込むことで、その後に食べる糖質の吸収が穏やかになり、食後の血糖値の急上昇を抑えることができます。
最近では、野菜の後に肉や魚(タンパク質)を食べ、最後に主食(炭水化物)を食べる「プロテインファースト」も血糖値コントロールに有効とされています。
タンパク質を積極的に摂取する
糖尿病改善・予防の食事療法において、重要な栄養素が「タンパク質」です。
食事制限だけで痩せようとすると筋肉まで削ぎ落とされてしまい、かえって「太りやすく血糖値が上がりやすい体」になってしまいます。
1日に標準体重1kgあたり1.0〜1.2gを目安に(60kgならば60〜72gぐらい)肉・魚・卵・大豆製品などのタンパク質を摂取しましょう。
GI値が低い食品を選ぶ
主食を選ぶ際は、「GI値(食後血糖値の上昇度を示す指標)」が低いものを選ぶのが重要です。
白米やパンなどの「白い主食」はGI値が高く、血糖値を急激に上げます。
一方で、玄米、もち麦、蕎麦などの「茶色い主食」は食物繊維が豊富でGI値が低いため、血糖値が上がりにくく、糖尿病の予防やダイエットに最適です。
糖尿病改善・予防に効果的な運動

糖尿病改善・予防のため、プラスして取り入れたいのが、運動療法です。
本記事では、中高年が最も効率よく血糖値を下げるための具体的な運動メニューと、安全に行うための注意点をお伝えします。
有酸素運動と筋トレを組み合わせる
糖尿病改善・予防のためには、「有酸素運動」と「筋トレ」を組み合わせるのが最強のアプローチです。
ウォーキングなどの有酸素運動は、血液中にある糖をその場で速やかに消費する効果が期待できます。
一方、筋トレは筋肉そのものを大きくして基礎代謝を上げるため、2つを組み合わせることで「いつでも血糖値が上がりにくい体」を作ることができます。
下半身の大きな筋肉を鍛える
効率よく血糖値を下げるには、体の筋肉の約7割が集中している「下半身」を鍛えるのが近道です。
お尻や太ももの筋肉は、体の中でも特に大きな「糖の消費タンク」です。
ここをスクワットなどで刺激することで、効率よく糖が消費され、インスリン抵抗性の改善や糖尿病改善・予防につながります。
中高年が運動を始める際の注意点と低血糖対策
中高年の方が自己流で急に激しい運動を始めると、膝や腰を痛めてしまい、運動が続けられなくなるケースがあるため危険です。
また、糖尿病の薬を服用している方は、運動によって血糖値が下がりすぎる「低血糖症状」を起こすリスクがあります。
糖尿病の方は必ず主治医に相談の上、万が一のためにブドウ糖や飴を携帯し、軽い負荷から安全に始めましょう。
中高年の安心・安全なダイエットなら「心身健康倶楽部」へ

糖尿病の方だけでなく、中高年の体は繊細であり、若い世代と同じような激しいダイエットは怪我のリスクを伴います。
「一人で正しく筋トレができるか不安」という方には、中高年専門パーソナルトレーニングジム「心身健康倶楽部」がおすすめです。
心身健康倶楽部では、シニア層の身体を知り尽くしたトレーナーがマンツーマンで指導します。
週1回60分のトレーニングのため、身体に無理のない範囲で継続でき、健康的で活力ある身体づくりを進めることが可能です。
自身の体力や持病に合わせたオーダーメイドプログラムで、一生モノの健康な体づくりを始めましょう。
糖尿病が痩せたら治った? | まとめ
糖尿病は、痩せたら完全に治る病気ではありませんが、適切な減量と運動によって、「治った」と感じられるような安定した健康状態を作れます。
今回解説した食事・運動のポイントを振り返り、健康な未来への第一歩を踏み出しましょう。
ただし、糖尿病の方の自己流の無理なダイエットは危険を伴います。
安全に成果を出したい方は、ぜひ一度「心身健康倶楽部」のお試しトレーニング(初回特別優待)へお気軽にお越しください。
枝光 聖人
パーソナルトレーナージャパン株式会社
心身健康倶楽部代表取締役
パーソナルトレーナーとして現在も活動中で、日々お客様を対応している。
中高生の皆様の日常に特化したパーソナルトレーニングの指導と教育を得意とする。
過去25年以上にわたる実績をもとに、中高生専門パーソナルトレーニングジムを全国展開中。
保有資格
心身健康トレーナー養成スクール 総長 人間総合科学大学大学院 心身健康科学修士 厚生労働省認定 ヘルスケアトレーナー






