「痩せたら腰痛が治った」という声を耳にしたことはありませんか?
実際に体重と腰痛には深い関わりがあり、体重増加が腰に負担をかけて痛みを悪化させているケースも少なくありません。
本記事では、痩せたら腰痛が治ったと言われる理由や仕組みを解説します。さらに、腰痛予防に役立つ運動や生活習慣のポイントも紹介しますので、腰痛でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
「痩せたら腰痛が治った」は本当?3つの理由を解説

慢性的な腰痛に悩んでいた方が、「痩せたら腰痛が治った」と感じるケースは少なくありません。
これは偶然ではなく、体の仕組みから見ても説明できる理由があります。
ここでは、なぜ痩せたら腰痛が改善するのか、考えられる3つの代表的な理由を解説します。
体重減少による腰への負担軽減
腰は常に体重を支えているため、体重の増減はそのまま腰への負担に直結します。
一般的に体重が1kg増えると、歩行時腰には3〜4kgの負担がかかるとされており、数キロの増減でも腰への負担が大きく変わるのです。
例えば、体重が3kg増えると腰にはおよそ9〜12kgもの負荷が追加される計算になります。
反対に3kg減らせば、その分の負担が確実に軽減され、結果として腰の痛みや重だるさの改善につながる可能性が高まるのです。
また、痩せることで腰椎や椎間板にかかる圧力が減るため、「痩せたら腰が楽になった」「腰痛が治った」と感じやすくなります。
特に立ち仕事や長時間のデスクワークで腰に負担が集中する方は、体重を落とすだけでも腰痛の改善効果を十分に実感できる可能性があるでしょう。
脂肪が減り、姿勢が改善する
腹部の脂肪が増えると、お腹が前に突き出して骨盤が前傾し、反り腰や猫背の原因となります。
姿勢の崩れは腰痛を悪化させる要因であり、放置すれば慢性的な腰の張りや痛みにつながり、日常生活に支障をきたすこともあるでしょう。
一方で、痩せて腹部の脂肪が減ると骨盤の傾きが改善され、自然と姿勢が整いやすくなります。
その結果、腰椎への負担も軽減され、「腰痛が軽くなった」「腰痛が治った」と実感しやすくなるのです。
特に「お腹が出ているのが気になる」というタイプの方ほど、痩せることで姿勢改善による腰痛の軽減を感じやすいでしょう。
動きやすくなり、筋力強化につながる
体重が減ると体が軽くなり、日常の動作がスムーズになります。
「歩くのが楽になった」「階段を上がるのが苦にならない」という変化が出てくると、自然に運動量も増えていくでしょう。
運動量が増えると腹筋や背筋といった体幹の筋肉が鍛えられ、腰を支える力が強くなります。
結果として、姿勢が安定し、腰椎への負担が軽減され、腰痛が改善したと感じられるようになるのです。
さらに、筋肉がついて腰への負担が軽くなることは、腰痛の改善だけでなく全身の健康維持にも役立ちます。
血流がよくなることで疲労回復がスムーズになり、基礎代謝の向上も期待できるため、より動きやすい体をつくれるのもメリットです。
もちろん、健康状態や腰の状態には個人差があり、「痩せたら必ず治る」とは言い切れません。
しかし、体重の減少、筋力強化、姿勢改善といった複数の要因が重なり合い、「痩せたら腰痛が治った」と感じる人が多いのも事実です。
「痩せたら腰痛が治った」と感じやすい方の特徴

痩せることで「腰痛が治った」と実感しやすい方には、いくつかの共通点があります。
- 運動不足で筋力が落ちていた方
- 内臓脂肪が多く、お腹が前に出ていた方
- デスクワーク中心で長時間同じ姿勢をとっていた方
当てはまる方は、体重を落とすことで体の変化を感じやすく、腰痛改善に結びつきやすい傾向があります。
運動不足や内臓脂肪の増加は、腰を支える筋肉を弱め、姿勢を崩す原因になります。
体重を落とすと体が動かしやすくなり、結果的に腰への負担も軽くなります。
特に日常生活で体を動かす機会が少ない方ほど、痩せたときの変化を大きく実感しやすいでしょう。
太ると腰痛が悪化する理由

体重が増えると腰への負担が大きくなるのは当然ですが、実はそれだけではありません。
特に注意したいのが「内臓脂肪の増加」です。
内臓脂肪の増加は血流の悪化を引き起こし、腰痛を慢性化させる要因にもなります。
高血圧や糖尿病といった生活習慣病のリスクも同時に高まるため、腰痛だけでなく全身の不調にもつながりかねません。
「体重が増えると腰に悪い」と一言で済まされがちですが、背景には脂肪の質や生活習慣の影響が深く関わっています。
腰痛改善や予防を考えるなら、体重コントロールだけでなく、内臓脂肪を減らすことも意識するのが大切です。
腰痛改善を目指すなら「痩せ方」が重要!筋トレのすすめ

腰痛を改善したいなら、ただ体重を減らすだけではなく、運動を組み合わせて健康的に痩せることが大切です。
筋肉が腰をしっかり支えてくれるようになれば、姿勢が整い、日常動作も快適になります。
ここでは、腰痛改善に効果的な痩せ方と取り組み方のポイントを紹介します。
腹筋・背筋を鍛える運動
体幹の筋肉を鍛え、腹筋と背筋をバランスよく強化すれば、日常生活での姿勢が安定し、腰痛の再発予防にもつながります。
腹筋・背筋を鍛える運動として、特におすすめなのは「プランク」「スクワット」「ドローイン」といったシンプルな種目です。
体に負担の少ないトレーニングから始めれば、中高年でも無理なく取り組めます。
始めは短時間で回数を少なめに設定し、徐々に負荷を増やしていくと良いでしょう。
ポイントは、反動を使って無理に動かさないことです。正しいフォームを意識しながら、自分の体調に合わせて無理のない範囲で続けることが大切です。
無理のない食事改善と運動習慣
過度な食事制限は筋肉量を減らし、かえって腰痛を悪化させる恐れがあります。
バランスの良い食事を心がけ、軽い有酸素運動を組み合わせることが大切です。
筋トレ+日常生活での軽い運動から始めれば、無理なく続けられます。
ウォーキングやストレッチも腰痛予防に効果的であり、日常生活で継続しやすいのでおすすめです。
痩せる=食事制限と思われがちですが、たんぱく質やビタミンなど必要な栄養をきちんととり、規則正しい生活を心がけることが、腰痛改善にもつながります。
パーソナルトレーニングの活用
自己流の筋トレはフォームが崩れやすく、腰を痛めるリスクがあります。
せっかく取り組んでいるのに、かえって腰を悪化させてしまっては本末転倒ですよね。
そこで、パーソナルトレーニングを利用すれば、専門家の指導のもと安全にトレーニングが可能で、一人ひとりの体の状態や目標に合わせたプログラムを組んでもらえる点が大きな魅力です。
また、正しいフォームを学べば効果も出やすく、効率よく体重減少や腰痛改善を進められます。
「自己流で進めていても効果を感じられない」「一人では継続が難しい」と感じている方は、パーソナルトレーニングの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
筋トレで痩せて腰痛改善を目指すなら心身健康倶楽部!

ここまでお話ししたように、「痩せたら腰痛が治った」ケースは多くあり、痩せるのにおすすめの手段は筋トレです。
筋トレで体を支える力を鍛えつつ痩せていくことで、腰痛改善を目指しつつ健康的な身体作りと生活ができるでしょう。
一人で継続するのが難しい筋トレですが、心身健康倶楽部でパーソナルトレーニングを受ければ正しい指導の下トレーニングを続けることができます!
最後に、心身健康倶楽部の魅力をお伝えします。
心身健康倶楽部は中高年専門のパーソナルトレーニングジム
パーソナルトレーニングと聞くと、アスリートやモデルなどのような肉体を目指す人のためのジムのように思ってしまいますが、心身健康倶楽部は中高年専門のパーソナルトレーニングジムです。
年齢を重ねることで増してくる体の痛みを予防したり体質改善を目的としているため、自分のコンディションに合わせた無理のない指導を受けることができます。
一人ひとりに合わせたプログラムを組み、食事指導も行うためまさに「痩せたい」「腰痛を治したい」という目標にぴったりです。
運動が苦手でも一から丁寧にサポートしますので、ぜひお気軽にお申し込みください。
まとめ|痩せたら腰痛が治った?体重と腰痛の関係と改善に役立つ運動や生活習慣を解説
痩せたら腰痛が治るケースは確かにありますが、重要なのは「痩せ方」です。
無理な食事制限ではなく、筋トレや適度な運動を取り入れて健康的に体重を落とすことで、腰への負担を減らしつつ体を支える筋肉も強化できます。
特に中高年世代では「痩せる+筋肉をつける」ことが腰痛予防のポイントです。
腰痛に悩んでいる方は、ぜひ筋トレを取り入れて健康的な体づくりを始めてみてくださいね。
「どう始めていいのか分からない」とお悩みの方には、パーソナルトレーニングの利用がおすすめです。
専門家の指導を受けながら安全に取り組めるため、腰を痛めるリスクを避けつつ効果的に続けられます。
自己流でうまくいかなかった方も、安心してスタートできるでしょう。
枝光 聖人
パーソナルトレーナージャパン株式会社
心身健康倶楽部代表取締役
パーソナルトレーナーとして現在も活動中で、日々お客様を対応している。
中高生の皆様の日常に特化したパーソナルトレーニングの指導と教育を得意とする。
過去25年以上にわたる実績をもとに、中高生専門パーソナルトレーニングジムを全国展開中。
保有資格
心身健康トレーナー養成スクール 総長 人間総合科学大学大学院 心身健康科学修士 厚生労働省認定 ヘルスケアトレーナー






